【江藤詩文の世界鉄道旅】マハラジャ・エクスプレス(5)唯一の女性乗務員は観光へ…留守中の車内は大騒ぎ! (2/2ページ)

2014.2.8 18:00

マハラジャ・エクスプレスの旅のハイライトのひとつがタージ・マハル観光。比較的すいている朝のうちに行くことができる

マハラジャ・エクスプレスの旅のハイライトのひとつがタージ・マハル観光。比較的すいている朝のうちに行くことができる【拡大】

  • タージ・マハルを遠くに眺める丘の上のホテルでは、シャンパン・ブレックファーストを優雅に楽しめる
  • モーニングコールは電話ではなく訪問スタイル。チャイとクッキーを持ったハウスキーパーが、指定した時刻ぴったりにドアをノックした
  • いつ自室に戻ってもバスルームは髪の毛一本、水一滴残さず拭き清められ、清潔なタオルがかかっていた
  • ただいま窓の清掃中。ひと晩走ると砂や塵がかなり窓を汚しているとか
  • 乗客の帰着時刻を知らせるラティカさんの電話を受け、乗務員はみな慌ただしさを露呈させず、涼しい顔をして整列して出迎える

 キッチンでは、調理にはもちろん野菜などの食材を洗うのにもミネラルウォーターを使用する。ペットボトル入りのミネラルウォーター、新鮮な野菜やフルーツ、乗客からリクエストがあった特別な食材などは、各停車駅で積み込まれる。技術スタッフは機関車と各車両を点検し、ハウスキーパーと手分けして全車両の窓を外側から磨く。車内はWi-Fi完備で、そのための専属スタッフも乗車している。

 ラティカと総支配人だけには個室が用意されているが、ハウスキーパーはそれぞれが担当するキャビンに備え付けられた押し入れみたいな2段ベッドで休み、それ以外のスタッフは全員で1車両を共有する。毎朝、乗務員は全員がアイロンでパリッと仕上げた清潔な制服を着用しなければならないから、ここに詰め込まれた洗濯機3台は1日中フル稼働している。

 今日は観光の予定を取りやめて、1日車内で仕事ぶりを見学していようかな。そう言うと、もうすぐ26歳になる担当のハウスキーパーに「マダム、お願いです。お願いですからどうか出かけてください。マダムがいると、仕事が増えるのです」そう言って送り出されてしまった。

■取材協力:インド政府観光局

■江藤詩文(えとう・しふみ) 旅のあるライフスタイルを愛するフリーライター。スローな時間の流れを楽しむ鉄道、その土地の風土や人に育まれた食、歴史に裏打ちされた文化などを体感するラグジュアリーな旅のスタイルを提案。趣味は、旅や食に関する本を集めることと民族衣装によるコスプレ。現在、朝日新聞デジタルで旅コラム「世界美食紀行」を連載中。

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