「血圧の薬は血圧を下げれば良いわけではない。大事なのは脳卒中などの合併症を減らし、最終的に長生きできるかどうか」と話す名郷直樹院長(三尾郁恵撮影)【拡大】
■ディオバンに関する論文不正問題
ディオバンは製薬会社「ノバルティスファーマ」が平成12年から日本で販売する高血圧治療薬で、一般名はバルサルタン。京都府立医大や東京慈恵会医大など5大学が実施した他の薬と治療効果を比較するための臨床試験に、ノバルティスの社員が関与していたことや論文に不正なデータ操作があったことが昨年、発覚した。今年1月、厚生労働省が薬事法違反容疑でノバルティス社と社員を東京地検に刑事告発していた。