【江藤詩文の世界鉄道旅】バングラデシュ鉄道(4)走った、飛び乗った、落っこちた…危険な乗車の結末は (1/2ページ)

2014.3.29 18:00

息苦しいほど蒸し暑いぎゅうぎゅう詰めの車内でも、こんな笑顔をみせてくれる

息苦しいほど蒸し暑いぎゅうぎゅう詰めの車内でも、こんな笑顔をみせてくれる【拡大】

  • 徐行運転ですれ違う。無賃乗車で通学するのだろうか
  • 屋根に立ち乗りしたり、布を敷いて枕を置き本格的に寝ている人も
  • 車体の床は、身長171㎝のわたしの目の高さくらい。小柄な女性がよじ登るのはたいへんだ
  • こちらもあちらもカメラを向けて撮影し合う。バングラデシュでははっとするほど美しい少女によく出会った
  • 各駅列車が停車した小さな駅で車窓から撮影。これでも1日のうちでもっとも混雑していない時間帯だという

 ふわり。身体が宙に浮かび上がった。

 ダッカ・コムラプール駅(ダッカ中央駅)。線路に降りて車両を撮影していると、乗るつもりの列車が、車輪をきしませながらゆっくり動き始めるではないか。

 そんな……。しばらく停車するからだいじょうぶと言ったくせに。

 いつの間にかぐるりと取り囲んでいた見物人たちに急き立てられ、しかたなく線路沿いのがれきを小走りする。ドアのない乗車口にたどりつき、手すりをつかもうと腕を伸ばす。たちまちいくつもの手が差し出されて身体が浮き、気がつけば無事に乗車していた。安堵して笑うと、周囲の乗客も温かく笑う。

 途中駅でプラットフォームを撮影しようと、停車しかかった列車から身を乗り出した。車体には、はしご状のステップが垂直についている。靴がすべり、あっと思ったときには、すとん、と線路に落ちていた。したたかに太ももを打ちつけたけれど、けがはない。思わず苦笑いすると、様子を見守っていた乗客は、また笑った。

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