手元にある機器を使って、ヘッドホンで音楽を楽しむ3つの組み合わせを作ってみます。
〔1〕アップルのアイフォーン5+ヘッドホン
〔2〕アイフォーン5+ポータブルヘッドホンアンプ(ソニーのPHA-1)+ヘッドホン
〔3〕ハイレゾ音源に対応したソニーのウォークマンNW-ZX1+ヘッドホン
さて、勝者は。
■ハイレゾの実力
などともったいぶる必要もなく、番号を追うにつれて音質は上がります。〔2〕は〔1〕よりDAC(ダック)(デジタルからアナログへの変換器)とアンプの性能が良く、〔3〕は〔1〕、〔2〕より音源そのものの情報量が多いためです。
実際に聴いてみました。最初は作曲家でジャズピアニスト、大野雄二らによる「PRINCESS OF THE BREEZE」。ヘッドホンはソニーが「ハイレゾ対応」をうたうMDR-10Rと、Shure(シュア)のSE535。
〔1〕から〔2〕に移ると音圧が明らかに上がり、低音が引き締まって迫力も増します。〔3〕に移るとベースなど低音の分離感や、各楽器の実在感が格段に上がり、違いは歴然。ピアノなど楽器同士があたかもセッションを楽しんでいるかのように鳴り、改めて〔1〕〔2〕を聴きかえすと音が混然としていたことに気づかされます。