宇多田ヒカルの「First Love」(2014リマスター版)、幸田浩子「ふるさと-日本のうた」などボーカル主体の曲でも歌声の透明感などに差が出ますが、ハイレゾと非ハイレゾの音源ファイルサイズの差が10倍以上あることを考えると「そこまで違わない」が率直な印象。違いを引き出すには、さらに高級なヘッドホンが必要なのかもしれません。
■30代以上に人気
ZX1は市価7万4800円程度で、昨年12月の発売以来、品薄になるほどの人気を保っています。ほかに2万円台の廉価版ハイレゾ対応機もあり、ソニー以外ではアイリバージャパンからハイレゾ対応のポータブルプレーヤーが発売されています。東京・新宿のビックロ・オーディオコーナーの久留飛慧(くるび・さとる)さんによると「ZX1はオーディオに興味がある30代以上が主な購入層」とのこと。
ポータブルプレーヤーとヘッドホンは、出費を抑えていい音を楽しむのに適した組み合わせです。手持ちの音源を生かしたいならヘッドホンのグレードアップかポータブルヘッドホンアンプの追加、さらに上を目指すならハイレゾへ-という選択になりそうです。(光)