日本糖尿病協会は「糖尿病連携手帳」を無料で配布している。申し込みは、82円切手を同封し、「〒102-0083東京都千代田区麹町2の2の4、麹町セントラルビル8階日本糖尿病協会」へ【拡大】
医療従事者が患者の日常生活の状況を把握することは、患者が治療方針に積極的に関与することにつながり、治療効果に良い影響を与える。日本の調査を担当した奈良県立医科大糖尿病学講座の石井均教授は「日本では医療従事者と患者さんのコミュニケーションが不足している。心理的ケアができる医療従事者を育てることは今後の課題」。
岸本医長は「糖尿病は症状がないうちに合併症が進行するため、重症になりやすい。脳卒中や腎臓病、失明などを予防するためにも患者さんの知識と自覚による早めの対処が大切だ」と話している。
■メタボ健診の糖尿病指標、今月から国際標準に変更
中高年を対象にした国の特定健診・特定保健指導(メタボ健診)で、3月まで使われていた診断基準の数値「JDS」が、今月から国際標準の「NGSP」に変わった。JDSは日本独自の数値で、平成24年3月までは多くの医療機関で使われていたが、同年4月からメタボ健診を除いてNGSPに変更されていた。
JDSに0.4ポイント上乗せしたものがNGSPの数値。メタボ健診の診断基準はJDSで「6.1%以上」だったが、NGSPでは「6.5%以上」となる。