1機で紀伊半島をカバーする「ドクターヘリ」 現状と今後の課題 (2/3ページ)

2014.4.14 07:50

医師が乗り込み、患者の搬送中にも治療を行う「ドクターヘリ」

医師が乗り込み、患者の搬送中にも治療を行う「ドクターヘリ」【拡大】

 大半は現場出動

 医師がヘリコプターに乗り込み患者の搬送中にも治療を行うドクターヘリ。和歌山県は15年1月、全国7番目に運航を開始。国公立大学病院としては全国で初めて、県立医大付属病院に導入された。奈良、三重を含めた紀伊半島を1機でカバー。通常の半径50キロ圏ではなく、より広域な半径100キロを運航し、新生児・母体搬送や消防無線の搭載など先駆的な試みで注目されている。

 県立医大のまとめによると、15年から24年までの総出動件数は3532件(出動後のキャンセルを除くと3444件)で、診療人数は計3475人に及ぶ。このうち、消防からの要請で交通事故などの現場に出動したのは全体の約75%。緊急を要する手術が必要な患者を他の医療機関から医大に運ぶなど、施設間搬送は約3割を占めた。

 飛行は午前8時から日没30分前まで。飛行は天候に左右されるが、天候が良い時は、医大から同県新宮市の約100キロ間を離着陸を含め30分ほどで移動できるという。

「陸路搬送に時間がかかる地域にドクターヘリは必須」

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