前かご部分が子供用シートになった子供乗せ専用自転車は昭和62年、初めて発売された。ハンドル部分に子供用シートを後付けするよりも重心が安定するため、子供が動いてもふらつきにくい。10年ほど前から急速に普及し、平成21年7月には、幼児2人を乗せて自転車に乗ることが解禁された。自転車協会(東京都品川区)は子供2人を乗せても安全な自転車の自主基準を定め、「適合車」として認定。頑強なフレームやハンドル、子供を固定するシートベルトなどを備えた自転車が次々と出てきた。
しかし、事故はなくならない。昨年2月には、神奈川県で自転車の前後に子供2人を乗せていた母親が転倒し、後ろ座席に座っていた5歳児が車道に投げ出され、トラックにひかれ死亡する事故が起きた。警察庁によると、昨年、自転車同乗中に死亡した6歳未満の子供は2人、負傷者は1053人に上る。