事故をなくそう
こうした状況を受け、女性向けサービスや商品を提供する「パワーウーマンプラス」(さいたま市中央区)代表の北方真起さん(36)は昨年5月、「おやこじてんしゃプロジェクト」を立ち上げた。ルールや注意点などを学ぶ勉強会を約70回開き、母親ら約1500人が参加。北方さん自身、自転車に子供を乗せたまま転倒した経験がある。「自転車で通行するためのルールを知らなかった。子供たちのために学ぶ機会が必要だと感じました」
勉強会ではまず、転倒した経験のある母親に話をしてもらい、危機感を共有。自転車を選ぶポイントとして、自転車協会の基準適合マークについて伝え、子供にはヘルメットを着用させるなどの「自転車安全利用5則」を確認する。
一方的に情報を伝えるのではなく、母親同士で学び合う場としているのが特徴だ。北方さんは「母親も子供も自転車事故の被害者にも加害者にもならないために安全な乗り方を広めたい」と話している。