資生堂などワーママ活用 周囲の負担増に配慮 支援拡充一辺倒から転換 (3/3ページ)

2014.7.8 06:46

 伊藤忠は「朝残業」

 伊藤忠商事は全社員が時間を効率的に使い成果を出すようにと「朝残業」を導入した。「朝の方が能率が上がる」という岡藤正広社長の発案だ。東京本社(東京都港区)では朝7時前後から社員が集まり、社員食堂が無料で提供するパンやバナナなど軽食を受け取り席に着く。

 午後8時以降の残業は原則禁止。早朝の時間外勤務手当は割り増しし、近所にある会社の託児所は開始時間を30分早めて午前7時とした。その結果、時間外の人件費は7%減。5月から本格導入して利用者は社員の3割に拡大した。

 育児する女性にも評判は上々だ。「夕方は早く帰れる雰囲気ができた」(小林文彦常務)と仕事と家庭の両立も支える。人事・総務部の鈴木智子さんは「時間を有効に使う習慣ができた。夜は早く退社して友人との食事や勉強に時間を充てている」と新制度を歓迎する。

 社員それぞれが異なる立場を理解し合える職場の環境作りも、女性活用促進に不可欠といえそうだ。(藤沢志穂子)

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。