人工透析16年 演出家・中村龍史さん「病気ごときで人生捨てたくない」 (3/5ページ)

2014.8.31 12:05

「限界を作るのも破るのも自分」と話す演出家の中村龍史さん=東京都港区(野村成次撮影)

「限界を作るのも破るのも自分」と話す演出家の中村龍史さん=東京都港区(野村成次撮影)【拡大】

 マッスルミュージカルの依頼を受けたのは透析を始めた後です。振り付けしていたら、いつの間にかおなかからチューブが出てくることもあった。でも、周囲には知られたくなかった。みんなの目が変わると仕事がやりにくくなると思い、「大変ですね」などと言われるのも嫌でした。

 僕は健常者と同じようにやっていける。こんな病気ごときで自分の夢を断念したくないし、人生を捨てたくない。日本の演劇、ミュージカル、舞台は悲惨な状況です。だから、もうちょっと爪でひっかいて穴を開け、ひっくり返さないと気が済まない。

 20年には元マッスルミュージカルの主要メンバーと「中村JAPANドラマティックカンパニー」を結成し、22年から30代女性を中心にしたユニット「CHANCE」のプロデュースなども始めました。今の日本には大人向けのエンターテインメントがないですからね。自分がやらなければ誰がやるんだ、という状況。悲しんでいる人も笑顔になるような舞台のため、「俺は命を懸けているんだ、ばかやろう」という気持ちです。

透析は生活に必要なことだと思えばいい

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