■オーストラリアでの暮らしは富裕層の豊かさを実現
ナショナルオーストラリア銀行が実施した日本の富裕層への調査1で「死ぬまでにやりたいこと」について聞いたところ、1位「世界1周旅行」12.8%、2位「その他海外旅行」11.8%という結果で、海外での活動が比較的多い結果となった(グラフ2)。その他、少数派ながらも「海外移住・長期滞在」という方が3.9%いることも明らかになったが、国内旅行はわずか2.6%だった。また、「“豊かさ”とはどのようなものか」という質問に対して、「自分のための時間が充実していること」が58.1%で1位。「自分の価値観や人生観にあった生活をおくること」が55.7%で2位だった。(グラフ3)。次いで「将来に不安がないこと」「家族・友人と過ごす時間が充実していること」という順で、富裕層にとって“豊かさ”とは、“モノやお金”よりも“精神的な豊かさ”に重きを置いていることが分かった。
富裕層が求める“精神的な豊かさ”とは、都市と自然の距離が近いオーストラリアでの生活と似通っていることがうかがえる。