児童虐待の社会的コストは年1.6兆円 民間研究機関が初の試算 (4/4ページ)

2014.10.5 07:15

 ■長期的影響は基礎データ不足

 児童虐待が年額1兆6000億円もの社会的損失をもたらすことが明らかとなったが、今回の推計は、施設入所中の児童の医療費▽自傷行為や虐待による医療費や後遺障害▽離婚に伴う男性の生産性損失-などは含まれていない。基礎データがないからだ。

 日本子ども家庭総合研究所主任研究員の和田一郎さんによると、欧米各国は子供の貧困も含む虐待について将来に及ぶ社会的コストとして分析し、がんや生活習慣病と同様の規模で対策を取る。子供の情報をデータベース化し、その後の人生を数十年にわたり追跡研究をする国もあるという。

 和田さんは「身体虐待による後遺障害で、一生を病院と施設で過ごす子もいる。しかし、日本ではデータの蓄積がなく、個人の生涯を追う大規模な追跡調査もないため、間接費用を非常に小さく推計するしかなかった。虐待と貧困の連鎖を断ち切るためにも、プライバシーに配慮したうえで長期的な視野で対策を取る必要がある」と話している。

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