「生活の質」低下招く便失禁 電気刺激の治療も選択肢に (2/3ページ)

2014.10.13 17:03

仙骨神経刺激療法

仙骨神経刺激療法【拡大】

  • 埋め込む機械
  • 吉岡和彦・関西医科大学付属滝井病院副院長

 これまでの治療では、生活習慣の改善や括約筋の筋力トレーニングの指導などのほか、便の状態をよくするための投薬が行われてきた。便失禁は、便の状態が固かったり柔らかかったり不安定であることが原因になることも多く、この投薬治療で患者の5、6割に改善がみられるという。

 約7割の患者が改善

 今回保険が適用された手術は「仙骨神経刺激療法」。心臓用ペースメーカーとほぼ同じ形状をしている神経刺激装置を臀部(でんぶ)から植え込み、排泄(はいせつ)をつかさどる「仙骨神経」に電気刺激を与えることで症状を改善する。改善の詳しいメカニズムは不明だが、これまで約7割の患者に改善が見られたという。

 吉岡さんによると、手術は2段階に分けて行われる。刺激装置の植え込み前に、体外から仙骨に細いリード(電極)を通し、2週間ほど電気刺激を与えて様子をみる。治療効果が見られた場合に、改めて刺激装置をリードにつなぎ、植え込む手術を行うという。装置の電池は長くても7年で切れるので、その際はバッテリー交換のための再手術が必要だ。

「病気とつき合う」という選択をする患者も

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