改善が認められる手術ではあるが、便失禁だからといっていきなり手術を勧められることはない。投薬治療をして、十分な効果が得られずとも、「病気とつき合う」という選択をする患者もいる。「様子をみた上で、患者さんの意思を確認しながら手術を行うかどうか決定します」と吉岡さん。
排便に関する疾患ということから、受診をためらうケースも多い。吉岡さんは「患者さんの中には症状を受け止めてもらえて気持ちが楽になった、という人もいます。一人で悩まず、専門医に相談してほしい」と話している。
■ウェブサイト「おしりの健康.jp」開設
医療機器メーカー、日本メドトロニック(東京都港区)は今年4月、便失禁に関するウェブサイト「おしりの健康.jp」(http://oshiri-kenko.jp/)を開設した。さいたま市の指扇(さしおうぎ)病院副院長で排便機能センター長の味村(みむら)俊樹医師が総監修を務め、便失禁の仕組みや検査法、治療法などを紹介している。同社は「一人で悩む人も多い疾患なので、正確な情報を提供したい」としている。