南雲院長によると、冷えとのぼせが混在すると、体温を一定に保つよう調整する神経が頻繁に働かなければならない。その結果、自律神経がバランスを崩し、寝付きが悪くなったり、不安感や緊張感に悩まされる人もいる。
冷えのぼせを判断するポイントはいくつかあり、チェック表にまとめた。「冷えのぼせから来るさまざまな不調を治すには、自律神経の乱れを改善することがまず大事」と南雲院長。冷え症の場合にはともかく温めるのが大事だが、冷えのぼせの場合は、温めつつ、のぼせている部分の熱を上手に逃す必要がある。
太い血管が通っている首の後ろ側を蒸しタオルなどで温め、顔や脇などのぼせを感じた部分は風を通して冷ますとよい。
冷え症の定番対策である入浴も注意が必要だ。必要以上に長風呂せずに、快適と感じる程度の温度、時間で十分だという。
また、寝る前に腹式呼吸で交感神経の緊張を和らげるとリラックスしてよく眠れるという。