かつて国産小麦は、うどんに使われる中力粉用の小麦が大半を占めた。しかし、食料の自給率アップを図る国が、パンや中華麺に向く国産小麦の開発も奨励。平成11年以降は、硬質小麦と呼ばれる強力粉系の新型小麦品種が全国各地で品種改良により誕生し、栽培されるようになった。
福岡市東区の「国産小麦パン工房フルフル」は、福岡県で収穫した小麦「ミナミノカオリ」と北海道の「春よ恋」などを使用。「ミナミノカオリ」は、九州沖縄農業研究センターが開発した強力粉で、10年ほど前から九州各地で栽培されている。
吉崎唯己(ゆうき)店長(32)は「地域のつながりを大切にしながら、少しでも国内の農業を支えていきたい」と語る。