11月に入り、ボージョレ・ヌーボーの解禁を心待ちにしている人も多いのでは。それに先駆け、1日は「本格焼酎の日」だったのをご存じだろうか。焼酎をおいしい料理とともにしみじみと味わうのに、ぴったりの季節。味覚の秋に、芋焼酎のふるさとを訪ねた。(榊聡美)
素材のこだわり
宮崎県南西部、霧島連山を望む都城(みやこのじょう)盆地に、白壁がまぶしい蔵造り風の霧島酒造(同県都城市)の工場がある。
ここで製造される芋焼酎「黒霧島」は、「黒キリ」の通称で親しまれている。平成11年に全国発売されると大ヒットを記録し、2000年代前半の第3次焼酎ブームの火付け役に。本格焼酎の主流は、平成22年に「麦」から「芋」へ移った。
ふくよかな芋の香りと、コクのある甘み-。「クセが強い」「通好み」といったそれまでのイメージを一新し、芋焼酎を敬遠していた人や、女性にまでファンを広げた。