東京・大手町の経団連で開催された就職活動セミナー。会場には緊張感が漂う【拡大】
最終面接官は45歳以上の男性
山田さんは「面接官は自分の質問に、志望学生がどんな答えを、どういうしぐさで返してくるのかを見ている」という。協調性はあるか、機転は利くか、論理的思考ができるか-。なかにはわざと意地悪な質問や威圧的な態度を取って反応を見ることもあるようだ。感情的になって怒ったり萎縮したりせず、落ち着いて冷静に受け答えができるかどうか。「ひとことで言えば地頭(じあたま)がいいこと。女性の場合は愛きょうや気立ての良さが大事です」。
山口さんは「最終面接までは落とすことが前提です」と話す。そして最後の面接に登場するのは役員や経営トップだ。ジャパンライフなどの調査によれば、IT企業を除く従業員500人以上の企業では、45歳以上の男性が最終面接官になるケースが多い。2013年12月の帝国データバンクの調査でも日本の企業約144万社のトップの平均年齢は58・9歳。最終面接に進んだ女子学生は自分の父親より上の世代の男性と接する可能性が高いことになる。彼らの思考や立場に寄り添うことができるかどうかが、採否の分かれ目だろう。
政府は女性の活用や登用を声高に叫び、2020年までに政財官どの分野でも30%の女性が存在するようにしたいと働きかけているが、日本企業はまだこの目標に追いついていない。就活に臨む女子学生には入り口で無用なケンカはせず、にこやかに、したたかに人生の扉を開いてほしい。(おわり)