女性向けの賃貸住宅が進化している。防犯対策だけでなく、自然光でメークができる洗面室や広い収納スペースなど女性が楽しく暮らせる工夫を凝らした物件が全国的に広がっているのだ。背景にはオーナー側の「自分が住みたくなるような住宅を経営したい」という意識変化があるという。(加納裕子)
心遣いをプラス
オートロックの玄関を入ると、上品なカーペット敷きの共用廊下が延びる。部屋のドアを開けてまず目に留まるのは、靴やブーツがたくさん入る鏡付きのシューズインクローク。ブーツをはく際に使える折りたたみ椅子も付いている。
今年11月に入居を開始した京都市下京区のシングル女性向けの賃貸住宅「ラシーネ五條」。スタイリッシュなバスルームや、自然光が差し込む場所に大きな鏡がついた化粧カウンターなど、女性が魅力を感じる機能をいくつも備えている。
1DKの1室に住む歯科医師、稲田有紀さん(34)は「住み心地がすごくいいんです」。「寝室が別」を条件に探し、この物件を見つけた。特に重宝しているのは、消臭機能のついた広いウオークインタイプのクローゼット。手入れの楽なIHコンロの対面式キッチンも気に入っているという。