【江藤詩文の世界鉄道旅】マレー鉄道(6)ノンストップで13時間40分 マレーシアを駆け抜けた! (1/2ページ)

2015.2.15 18:00

朝7時過ぎに入線してきたマレー鉄道「シナラン・セラタン」13号。ホームに降りてもいいか問うと「お客が降りると仕事が増えて面倒だからダメ」と、いかにもマレーシアらしい返答が

朝7時過ぎに入線してきたマレー鉄道「シナラン・セラタン」13号。ホームに降りてもいいか問うと「お客が降りると仕事が増えて面倒だからダメ」と、いかにもマレーシアらしい返答が【拡大】

  • 近代的で新しいバタワース駅の待ち合いホール
  • 2007年8月31日のマレーシア独立50周年記念日を祝うペイントは、いまもそのまま残されている
  • KLセントラル駅で荷物を積み込み、客席を4席潰してつくられた売店みたいなもの。私のように待ちかねた乗客で、10分後には8割方売りつくされていた
  • ようやく手に入れられた駅弁とお茶。お弁当は写真のナシゴレンのほか、焼きそば「ミーゴレン」やココナツミルクで炊いたごはん「ナシレマ」など、意外とバリエーション豊富。お茶は衝撃的に甘い

 「満席です」

 耳を疑った。夜10時20分バタワース発、朝5時40分クアラルンプール着の寝台車に乗るはずだったのに。

 券売窓口のお姉さんにたどり着くまでも、実はたいへんだった。出発地バンコクのフアランポーン駅には、マレーシアの通貨リンギットへ両替できるところが見つからなかった。列車内に両替商が乗っているという。車内には確かに両替商の男性がいた。だが「持っていたお金が足りなくなった」と開店休業状態。国境駅には両替所がなく、入国管理官が言うには「バタワース駅は新しい駅でATMがある」とのこと。バタワース駅には「ATMはこちら」という貼り紙があった。だが、なんとATM自体がまだ運び込まれていなかった。銀行まで猛暑のなか徒歩で片道20分。窓口ではタイのバーツはもちろん、念のため持参していた日本円もシンガポール・ドルもユーロも米ドルも使えないという。

 どうしたかって? 駅前に意味なく座っている5、6人のおじさんのひとりに駅員が何やら事情を話し、持ち逃げされることも覚悟して千円札を1枚渡した。スクーターで出かけて行ったおじさんのおかげで無事にリンギットが手に入り、窓口に取って返すと、今度は1日5回のお祈り中。じりじりしながら30分ほど待ち、ようやく窓口にたどり着いたら「満席」だった。

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。