撮影禁止のはずが「撮っちゃえ、撮っちゃえ、あはは!」って…
午前8時03分。私が乗ったマレー鉄道は定刻より1時間05分遅れてタイとマレーシアの国境駅に到着した。タイ鉄道は遅れるものなのだ。1時間くらい遅延のうちに入るまい。
「早く着いてよかった」と、相席の若いお母さんと言い合い、荷物をすべて持ち、一度列車から降りて出入国手続きを受ける。日本人の(私の)常識では、出入国審査場での写真撮影は禁じられているはずだが、乗客はスマホやタブレットで記念写真をバシバシ撮影している。タイ人の係官に問うてみると、彼はちょっと考えて「あなたは撮りたいのでしょう。それなら撮ってもいいですよ」と言った。ちなみに後日、マレーシアとシンガポールの国境では、マレーシア側の係官は「撮っちゃえ、撮っちゃえ、あはは!」、シンガポール側は「申し訳ありませんが、法律で禁じられております」と、なんと言うか、ごく当然の返答だった。もちろん、たったひとりの係官が国民性を象徴しているとは言わないが、こうして比べてみると、なんだか笑いがこみ上げてくる。