厚生労働省の調べによると、一般の通所介護では、認知症が重度(日常生活自立度III以上)の人は25%弱。だが、認知症デイでは利用者の60%近くが重度の人。着替えや排泄(はいせつ)がうまくできなかったり、ときに大声を出してしまったりする人たち。こうした人が穏やかに暮らすには、介護職の腕が問われる。認知症が重く、通所介護の利用を断られる人もいることを考えると、認知症デイは貴重な存在だ。
ただ、課題もある。小規模で行われるため、一般の通所介護に比べると、利用者負担が日に100~200円前後高い。利用者負担だけでなく、介護保険の支給限度額を超えてしまう恐れもある。厚労省が行った調査では、「単価が高いので、一般の通所介護を希望する家族が多い」などの回答もあった。利用者がなかなか増えないのが実態だ。