「ゲームデザイナーは皆に楽しさを与えるエンターテイナー」と語る堀井雄二さん=東京都新宿区【拡大】
--ゲーム内で死んでもゲームオーバーにならないのも斬新でした
堀井 「おお、○○よ。死んでしまうとは何事だ」と、怒られるだけ。今まで積み重ねてきたものを失って、死んでしまうのはさみしい。あれは一種のギャグなんです。それくらい軽くないと、おもしろくないでしょう。
--ゲームデザイナーという職業をどう思いますか
堀井 皆に楽しさを与えるエンターテイナーだと思っています。もともと漫画家になりたかったのですが、コンピューターに目覚め、そのインタラクティブ(双方向)性を使い、物語を書いていこうと思いました。それが僕のドラクエなんです。セリフだけで話が進みます。
--1作目の発売からもうすぐ30年を迎えます
堀井 こんなに長く続くとは思っていなかった。大ヒットした3作目までに2年しか掛ってない。そこから28年か。長いですよ。
■ほりい・ゆうじ 昭和29年、兵庫県洲本市生まれ。早稲田大学第一文学部を卒業後、フリーライターとして活躍。自作のパソコンゲームが、ゲームメーカー「エニックス」(現スクウェア・エニックス)に認められ、ゲームデザイナーの道に進み、以後『ポートピア連続殺人事件』や『ドラゴンクエスト』シリーズなどを手掛ける。