【江藤詩文の世界鉄道旅】ムグンファ号(1)ソウルからさくっと郊外へ 格安の運賃に感激も、残念ポイントが… (1/2ページ)

2015.4.12 18:00

新しいソウル駅舎はガラスが多用されていて、自然光が降り注ぐ快適な空間

新しいソウル駅舎はガラスが多用されていて、自然光が降り注ぐ快適な空間【拡大】

  • 現在は「文化駅ソウル284」として市民に利用されている旧ソウル駅舎
  • ソウル駅で出発準備を進めるムグンファ号
  • ムグンファ号の車内。シートは通路を挟んで2席ずつ設置されている
  • 水原駅。駅から直結した大型ショッピング施設があって便利

 約束を突然キャンセルされ、ソウル駅の周辺でぽっかり時間が空いてしまった。さて、どうしよう。

 目の前にある赤レンガの壁とエレガントなドーム屋根が印象的な建造物は、韓国最古の駅舎である旧ソウル駅舎。設計は、当時東京帝国大学の教授だった日本人の故・塚本靖氏が手がけたそうで、なんとなく東京駅に似ていて親近感がある。日本統治時代の1925年に造られ、2004年まで現役のターミナルとして、一日中慌ただしく列車が発着していた。

 2004年にその役目を新しい駅舎に譲ったが、旧駅舎は取り壊されることなく、2011年に当時の姿に復元された。現在は、講演や展示、セミナーといった文化的イベントが開催される、市民のための複合文化施設「文化駅ソウル284」として活用されている。

 旧駅舎を眺めているうちに「列車に乗ってどこかへ行こう」という気持ちがむくむくわいてきた。決めた!  上質な焼き肉「水原(スウォン)」カルビ」で有名な水原まで行こうっと。日本でいう急行列車の「ムグンファ号」に乗れば、ソウルから水原まで、たったの30分。たかがお昼を食べるために、急行列車に乗る気になったのは、韓国の鉄道の乗車料金が安いというのも理由のひとつだ。窓口で購入した自由席(立席)乗車券は2800ウォン。円安が進んだいまでも日本円にして300円ちょっとだから、うれしくなる。

車内の様子はちょっと前の日本の列車のよう。残念なポイントは…

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