【江藤詩文の世界鉄道旅】ハイライン(2)冬の廃線歩きは試練? 各国の恋人たちが空中公園で大ゲンカ (1/3ページ)

2015.3.22 18:00

何としてもくつろいでいるポーズで写真を撮りたいと、寒さの中で撮影を繰り返していたスペインのカップル

何としてもくつろいでいるポーズで写真を撮りたいと、寒さの中で撮影を繰り返していたスペインのカップル【拡大】

  • ボードウォークのところどころに、アートが展示されている。これは額縁をイメージしたフレーム。ベンチに座ると、額縁の中にマンハッタンの街並みを一望できる
  • 途中でドロップアウトできる階段。だいたいの人は上がって数分で降りてしまった
  • 高架下を利用したカフェ&レストラン。「あそこでお茶するだけでいいじゃない」と、韓国人の彼女は激怒
  • ブルックリンのダンボの廃線跡。製紙工場の貨物を運搬していた路線らしい。石畳に溶け込んだ、表面がすべすべの線路が見どころとか

 貨物線だった廃線が、おしゃれな高架空中庭園に生まれ変わった「ハイライン」。ボードウォークのあちこちに、マンハッタンの街並みを眼下に見下ろすデッキチェアやベンチが配置されている。きっと太陽の光を浴びてくつろぐ人びとで、賑わうに違いない。そう、春になれば…。

 「あ~あ、ここでキンキンに冷えたカクテルを飲んだら、最高でしょうねっ!」。

 高架で風通しがよいため、凍えそうな寒風が、地上よりさらに容赦なく吹き付けるデッキチェアで、半ばやけになって記念写真を撮っているのは、スペインから観光旅行に来たカップルだ。「彼が見せてくれた雑誌に、ランチをしたりおしゃべりしているニューヨーカーの写真が載っていて、彼がローカル気分を味わいたいと言うから来たのです」と、彼女。「だって私はスペイン人ですよ。いくら寒いと聞いていても、ここまで寒くて、しかも誰もいないとは思いませんでした」。もめ続けていたのだろう。「ぼくだってスペイン人だから、わからないよ」。気の弱そうな彼氏が力なく呟く。

韓国人カップルの姿も…線路ばかり撮る鉄ちゃん彼氏に、彼女はブチ切れ

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