ニューヨークの鉄道ファンいわく、アメリカの鉄道好きには、乗り鉄や撮り鉄、音鉄などのほか“廃線好き”というジャンルがあるらしい。「日本にもいるはずなのだけど…」と、不安げにつぶやくニューヨーカー。
日本の鉄道ファンが廃線を好きかどうかは不明だが、アメリカの廃線好きは、さらに細かく分類されるそうだ。19世紀に鉄道が登場して以来、20世紀初頭にかけて発達したアメリカの鉄道文化は、急速なモータリゼーションによって衰退していった。自動車社会へと移行するにつれて廃線は増加し、現在の廃線は、客車としては運行が廃止されたものの貨物用として生き残った路線、現在は放置されたままになっているが、朽ち果てた姿を見ることができる線路、自動車を優先して完全にはがされたり埋められて、いまは跡形もなく消滅した線路に大きく分類されるそうだ。話を聞かせてくれたニューヨーカーは、古い地図と現在の地図を照らし合わせながら、いまは亡き線路跡を散策するのが趣味だという。