なぜコーヒー栽培を始めたのか ウォール街の金融マンから農園主に転身 (3/4ページ)

2015.5.10 07:04

背よりも高いコーヒーの木から豆を手済みする山岸さん(左)ら

背よりも高いコーヒーの木から豆を手済みする山岸さん(左)ら【拡大】

  • 色づいたコーヒーの実。赤く完熟した実だけをより分けて摘む

 同じ枝に赤と緑の実が混在し、未熟や過熟の実が混じると味が濁る。これらの実を避けて赤く完熟した実だけを摘むことがクリーンなおいしいコーヒーをつくるコツで、コーヒーの味の最も重要な部分を担うのはピッキング(豆の摘み取り)作業ということになる。ちなみに世界の産地でピッキングを行っている季節労働者に渡る取り分は、日本の喫茶店で飲むコーヒーの1杯の値段の1%にも満たない額という。

 山岸農園はすべて手摘み。収穫した生豆は約2割をハワイの会員制高級リゾートに販売し、残りの8割は100ポンド(約45・4キログラム)入りのズタ袋に入れ、それを気密性の高いビニール袋で覆って日本の業者に空輸される。卸値は生豆1キログラムあたり約50ドル(約6000円)。それが日本で焙煎され小売の時点では約185ドル(約2万2200円)になる。

 ある店は「山岸農園」のコーヒーに100グラム2800円の値段をつけた。超高価な値付けにもかかわらずリピーターに恵まれて収穫量の少ない個人農園の豆は年度途中で売切れになる。

それでも「山岸農園」の当期利益は2009年の土地購入以来…

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