会場では同人誌即売会が開かれ、さまざまなキャラクターの衣装を身につけたコスプレイヤーたちも歩き回って、通常は夏と冬に東京ビッグサイトで開かれている同人誌の祭典「コミケ」の雰囲気を、幕張メッセに再現して見せていた。
このイベントでは、「OTAKU EXPO」という特別企画も行われた。全国各地で繰り広げられている、アニメやマンガを活用した町おこしの実態を見てもらうブースや、ポップカルチャーに関連したイベントを紹介するブースなどが登場。4月29日から5月6日まで秋葉原で開かれたイラスト展「絵師100人展」(産経新聞主催)のコーナーもあって、集まった来場者を迎え賑わっていた。
“サミット”という言葉にふさわしいシンポジウムも行われた。「俺たちのコミケがそんなに悪いイベントではない」というタイトルで、地元の千葉市長を務める熊谷俊人氏、今夏に展覧会「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム」を開催する国立新美術館館長の青木保氏、慶大院教授でコンテンツ政策に詳しい中村伊知哉氏、マンガ・アニメ・ゲームに関する議員連盟アドバイザーで弁護士の桶田大介氏が登壇。熊谷市長は「こうした文化が盛んだから、住んでみたいと思う人が増えることが大切」と話して、住政策の観点からポップカルチャーを支援する必要性を訴えた。