【江藤詩文の世界鉄道旅】タイ国鉄メークローン線(3)ライバルはメークローン? ホームの隣りに肉売り場 (2/3ページ)

2015.6.7 18:00

市場の脇で、折り返し運転を待つマハーチャイ線

市場の脇で、折り返し運転を待つマハーチャイ線【拡大】

  • 駅構内が市場になっているマハーチャイ駅。車窓からこんな風景が見えてびっくり
  • 青果売り場。線路ぎりぎりに商品を並べているのに、列車が通過するときも動かさない
  • はっきり言うとかなり生ぐさいマハーチャイ駅のプラットフォーム。すぐ奥が精肉売り場になっている
  • 駅舎と同じくパープルで統一された駅長室

 つらつらと思いを巡らせていると、車窓が何やらおかしなことになってきた。いくつもの使い古したパラソルが立ち並び、車窓ギリギリ、というかいくつかは車体にかすっている。その下にはトマトにキャベツ、ナス、いまが旬のマンゴーまで…。窓からのぞくと、ほぼ真下に売り物の野菜が陳列している状態だ。汚れたプラットフォームに降り立つと、むっとしたにおいが鼻についた。当たり前だ。ホームの隣りは、なんと精肉売り場になっていて、皮をはいだ豚や鶏がむき出しでぶら下がり、牛肉はかたまりのままやはりむき出しで並んでいた。その隣りは魚売り場。こちらも東南アジア特有の湿った熱気のなかに、生魚のにおいが立ち込めている。

 かわいい薄紫色の駅舎や、こんなところにもある国王の写真と、喧噪に充ちた市場との対比に心を奪われ、写真を撮影していると、駅長室に招き入れられた。駅長いわく、駅と融合したこの市場は歴史が長く、駅ナカにあるために利便性がよく、通勤客が買い物をするなど庶民の生活を支えているそうだ。生鮮食品のほか、数は少ないが、衣類や生活用品、雑誌や新聞を売るスタンドもある。

市場と融け合う駅 タイでは当たり前?

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