篠山は篠山城跡の周囲に江戸時代の武家屋敷や町家が並ぶ静かな街だが、ここに近代的なホテルが出現するわけではない。「“ホテル”になるのは街全体」。計画を手がける、地元の建築家らでつくる団体「NOTE(ノオト)=同市=の金(きん)野(の)幸雄代表理事(59)はこう強調する。
南北約1キロ、東西約1・5キロのエリアで、ノオトが町家などの古民家4軒を宿泊施設(計約10室)に改装する。付近の飲食店や篠山城大書院、市立歴史美術館などのスポットを案内することで街の回遊性を生み出すのが狙いだ。
宿泊施設は、所有者から建物を借り受けたノオトが企業に又貸しして収益を上げる。また、昨年決まった国家戦略特区で、部屋数が少ない古民家でもホテル営業が可能になった。