つまり、就職活動を終えて社会人としての心の準備が整うことは、入社後の働きぶりや適応・定着にポジティブな影響を与え、職業人生の大切なポイントになるということです。
私立大学を卒業したばかりの女性のNさんを例に紹介したいと思います。
Nさんは、就職活動を通じて4社から内々定をもらい、どの企業に入社すべきかを迷っていました。選択の過程で頭に浮かんだのが、「そもそも私はなぜ、働こうと思っているのか」という心の声。彼女は徹底的に考え抜いた末に、「自立した女性でありたい」という結論に至りました。
次に、「どのような状況なら、自分は頑張り続けることができるのか」を振り返ったところ、「自分の強みを生かし、人から期待されているときに力を発揮できることが多い」ということを再認識したそうです。それが実現できるかどうかの軸で企業を比較。最終的には、クライアントの課題を一緒に考え、課題解決に取り組んでいる企業に入社を決めました。