日本企業への就職活動の情報収集は外国人留学生には複雑で、日本語での大量のエントリーシートの作成や、日本人学生向けの難解な日本語力が求められる筆記試験でふるいにかけるケースが少なくない。
インドの大学を卒業した後、日本で日本語専門学校で学んでパソナグループに就職したインド出身のバシン・カニカさん(25)は、インドで大学を卒業しているにもかかわらず、日本で就職するには日本の大学を卒業して「新卒」になることをすすめられた。
結局、日本の大学に通うことはなかったが、カニカさんは「日本の就活は複雑。留学生採用のためには仕組みの見直しが必要」と訴える。
政府が推進する外国人留学生の活用
8月18日、厚生労働省は外国人留学生を対象とした企業の就職面接会を都内で開いた。外国人留学生約945人が大企業から中小企業まで110社の採用担当者との面接に挑んだ。外国人留学生は参加を登録し、履歴書を持参するだけで企業の面接を受けることができる。外国人留学生が日本で就職する機会を拡大するのが狙いで、大阪や愛知など全国各地で繰り広げる予定だ。