TPPで大きく変わる可能性がある肉の価格。消費者の選択肢が増えると期待される=東京都江東区のサンケイスーパー【拡大】
ただ、輸入の豚肉にかかる関税は、安い価格帯の豚肉が現行の1キロ当たり482円を10年目に50円に、高い豚肉の関税(価格の4・3%)を10年目に撤廃する方向で、輸入の牛肉よりもさらに安くなる可能性がある。
水野代表は「肉は、値段が高い順に牛→豚→鶏というイメージが強かったが、TPPが発効すれば、肉の種類にかかわらず、さまざまな価格帯の商品がそろう。消費者にとっては、選択肢が増えることになる」と期待を寄せる。
魚の旬ゆらぐ?
一方、輸入肉の価格が安くなることで、輸入や国産に関係なく、魚介類の価格も下がるとみられる。全国漁業協同組合連合会(全漁連)によると、総務省の消費者物価指数の動きから、牛肉の価格が20%下がると、魚介類の価格が15%下がるという関係が認められるという。国内の漁業者への影響が大きいとして、全漁連はTPP交渉が大筋合意した翌日の今月6日、国に対して漁業者への支援を求める声明を出した。