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できれば、常に積極的であるに越したことはない。しかし、出世のためには、人事権を持つ人に仕事ぶりを印象付けることが、最も大事であり、実際それを意識した人が出世しているという現実を忘れてはいけない。
このような上司に媚びるような行動を後ろめたく感じる人も多いだろう。では、スポーツ選手を想像してみたらどうだろう。野球でもサッカーでも、観衆の前で試合をするから面白く、その場で活躍した選手が評価される。フィギュアスケートもそうだ。練習でトリプルアクセルが何回跳べても、本番で跳べなければ意味がない。
会社では、上司の前が“試合会場”だ。そこで頑張っている姿を見せようとすることが、果たして悪いことなのだろうか。むしろ、非難されるべきは、普段も頑張らず、上司の前ですら頑張らないような人ではないだろうか。
そうやって自己アピールするのと同時に、上司に好かれることも肝心だ。そのために心がけたいのは、上司の仕事のやり方を理解して、実践できる部下であるということだ。気を付けたいのは、上司が代わった場合。それまでの自分のやり方とまるで違ったとしても、新しい上司に合わせるのがいい。