2.冷笑する
上司からいじめを受けたり、バカにされたりした時、反論をするのではなく、黙ったまま、にやにやと笑ってみる。上司は、「俺のことを舐めやがって…」と思い、怒るかもしれない。それでも、じっと上司の顔を見つめ、にやにやと笑ってみよう。わずか、数秒でいい。腕を組んでもいい。足を組んでもいい。私は、30代前半の会社員時代に、40代の後半の部長に対し、一度だけ、こういう態度をとったことがある。日々の指示があまりにもめちゃくちゃで、怒りが限界に達したからだ。ずっと、部長にはふさわしくない人間だと思っていた。話し合いをしようとしても、できない人間だった。「常に自分が正しい」と思い込み、話し合いのテーブルにすら座ろうとしなかった。そこで止むを得ず、上司から無茶な指示を受けるたびに、返事をすることもなく、その場で黙って、下を時折、向き、せせら笑うような行動をした。上司は相当怒っていたようだが、それ以降、私には関わろうとしなくなった。翌年、私は人事異動で他の部署に移った。