【江藤詩文の世界鉄道旅】グレッシャー・エクスプレス〈氷河特急〉(2)ザ・観光立国vs.中国人旅行者 (2/2ページ)

2015.11.15 18:00

「グレッシャー・エクスプレス」のステッカーが貼られただけと、意外と地味な先頭車両

「グレッシャー・エクスプレス」のステッカーが貼られただけと、意外と地味な先頭車両【拡大】

  • 「ようこそ」と書かれたプラットフォームには、荷物を運ぶためのカートがずらりと並べられていた
  • 通路を挟んで2席と1席が配置された1等車。2等車の場合、2列とも2席になる
  • 案内板の表示は誰でもたいへんわかりやすく、デザイン的にもおしゃれ

 乗客のほとんどの用事は、このうちのどれかで済むように工夫されているし、そのうえ乗務員は、スイスの4つの国語のうち3つ(ドイツ語、フランス語、イタリア語。ロマンシュ語はあまり話されないそうだ)と英語を話す。

 列車は、先頭から3両の2等車、1両の食堂車、2両の1等車で構成されていて、私のシートは最後尾のひとりがけ。もっとも好きな席だ。席数にゆとりがある場合、個人客と団体客で利用する車両を分けていると言う。

 斜め前に、おしゃれなワンピースをスマートに着こなした、年のころ25、26歳の女性ふたりが座っていた。目が合うとにっこり微笑み、きれいな英語を話す。

 「ハーイ、中国の北京から来ました。あなたは日本人でしょう? 私たち、東京には何度も行ったことがあって、世界でも大好きな都市のひとつなの」。

 中国人だけど声は大きくないからよろしくね。茶目っ気たっぷりに、大笑いしながらそう付け加えた彼女。

 最近は、旅先でこういうタイプの中国人女性と出会うことも増えてきた。

■取材協力:スイス政府観光局スイス インターナショナル エアラインズスイストラベルシステム

■江藤詩文(えとう・しふみ) 旅のあるライフスタイルを愛するフリーライター。スローな時間の流れを楽しむ鉄道、その土地の風土や人に育まれた食、歴史に裏打ちされた文化などを体感するラグジュアリーな旅のスタイルを提案。趣味は、旅や食に関する本を集めることと民族衣装によるコスプレ。現在、朝日新聞デジタルで旅コラム「世界美食紀行」を連載中。ブログはこちら

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