「AO・推薦入試組」「学校名を鼻に」 有名大教授に聞く“内定が取れない子” (4/9ページ)

2015.11.23 17:14

 --こだわりが強い子とは、具体的にどんな子でしょうか。

 【日大】“じたばたして最後まで粘る力がある子”でしょうか。第1志望の企業、業界に行くために、OB訪問や資料収集に余念がない子です。大手がダメだったときに、“マスコミにどうしても入りたいなら、地方の新聞社、放送局などもすべて回れ”と学生には言うのですが、本当に実行するタイプは、必ず内定を取ってきます。一般入試で入学した子や、部活に専念した子に多いですね。

 --逆に打たれ弱かったり、あきらめの早い子もいるのですか。

 【日大】推薦・AO入試組はどうしても一般入試組に比べて、ここ一番で頑張る力が弱い子が多い気がします。推薦入学の子たちは、“成績のいい、聞き分けのいい子”なんですよ。高校の3年間、全教科を満遍なく勉強してきた。大学に入ってからも成績がいい。しかし、“どうしてもこの大学に入りたい”といった大きな目標に向けて、徹底的に取り組んだ経験が少ない子が多い。

 【早稲田】推薦入試の子が弱いというのは、うちの大学でも感じます。推薦で入学してきた学生は、“この研究がしたい”というのではなく、高校に推薦枠があって、大学名に引かれてなんとなく入学したという子が多い。もちろん、入学後に研究の楽しさに気づく子も多いですし、高校までとは評価のルールが違うんだと順応する子も多いですが、その一方で“早稲田の理工”の看板を手にしたことで満足し、力尽きてしまう子もいます。研究は発想力と粘り強さが大事なのですが、どちらも研究が好きでないと身につきません。理系の場合、研究成果と就職が直結する部分もありますから、就活で苦労しています。

国立大にももちろん、就職先が決まらない子がいます

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