【江藤詩文の世界鉄道旅・新年特別企画】肥薩おれんじ鉄道おれんじ食堂(1)元祖レストラン列車で海を肴に焼酎ざんまい (2/2ページ)

2016.1.3 18:00

川内駅で出発準備を進めるおれんじ食堂

川内駅で出発準備を進めるおれんじ食堂【拡大】

  • 手で鳴らす発車ベルは風情豊か
  • 「ダイニング・カー」の窓に面したカウンター席に案内された
  • 特等席はこちらだが……残念ながら子ども限定
  • 地元の焼酎は20種類以上が用意されていて1杯300円とお手頃
  • 焼酎のほかクラフトビールも
  • 停車駅はなんだかゴージャスすぎる。阿久根駅は2014年に改装されたそうだ
  • ひと気がないのに妙に豪華な阿久根駅のホール

 肥薩おれんじ鉄道は、熊本の八代と鹿児島の川内とを結ぶ第3セクターの鉄道会社。HSOR-100形のディーゼルカーを改装した「おれんじ食堂」は、2013年3月24日から運行を開始し、私が乗車したのは3シーズン目になる。ホテルのカフェ&ダイニングがコンセプトの「ダイニング・カー」と、リビングのようにくつろげる「リビング・カー」の2両編成で、車体デザインを手がけたのは、鉄道ファンなら誰でも知っているデザイナー・水戸岡鋭治さんだ。

 運行は金曜・土曜・日曜・祝日限定で、出水発新八代行き上り1便「ブレックファスト」、新八代発川内行き下り2便「スペシャルランチ」、川内発新八代行き上り3便「クルージングディナー」のほか、金曜の夜のみ新八代発出水行き下り4便「おれんじバー」も走っている。年末から3月下旬ごろまでは、車両検査などの理由で、例年運休している。今回はもっともサービスが充実している「クルージングディナー」に乗った。2万1000円なり。

 新幹線なら30分ほどで到着する距離を、たっぷり3時間44分もかけて旅するスロートレイン。定刻の午後2時52分。ディーゼルカーは大きくボディを揺らしながら川内駅を出発した。

■江藤詩文(えとう・しふみ) 旅のあるライフスタイルを愛するフリーライター。スローな時間の流れを楽しむ鉄道、その土地の風土や人に育まれた食、歴史に裏打ちされた文化などを体感するラグジュアリーな旅のスタイルを提案。趣味は、旅や食に関する本を集めることと民族衣装によるコスプレ。現在、朝日新聞デジタルで旅コラム「世界美食紀行」を連載中。ブログはこちら

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