【江藤詩文の世界鉄道旅】グレッシャー・エクスプレス〈氷河特急〉(7)“スイス人鉄子”に導かれ、山に入って“撮り鉄”入門! (1/3ページ)

2015.12.20 18:00

ランドヴァッサー橋を渡るグレッシャー・エクスプレス〈氷河急行〉

ランドヴァッサー橋を渡るグレッシャー・エクスプレス〈氷河急行〉【拡大】

  • “音鉄”修行中のパトリシア
  • 撮影用展望台。渓谷を挟んだ向かい側にも撮影ポイントがある
  • ベルニナ急行の車掌たち。「ここまで来てこの列車に乗らないとは。今日は幸い空席がありますから、お乗りなさい」と
  • いいタイミングでSL機関車に出合えた!
  • プラットフォームから直接自由に出入りできる待合室兼ミュージアム

 「氷河特急」の楽しみは、乗って終わりじゃない。終点のサン・モリッツ駅でそう教えてくれたのは、スイス人女性のパトリシアだった。

 名作アニメ「アルプスの少女」の舞台となった小さな村、マイエンフェルトで生まれた27歳。進学のために村を離れてチューリヒで暮らしたが、卒業して地元企業「レーティッシュ鉄道」にUターン就職した。山岳地方の自然とスイスが誇る鉄道文化をこよなく愛していて、「2008年に地元の列車アルブラ線とベルニナ線が世界遺産に登録されたときには、心底感激した」と言う。

 パトリシアいわく、鉄道ファンならサン・モリッツ駅は見逃せないのだとか。氷河特急をはじめベルニナ急行など特別列車の入線シーンを撮影したり、SL機関車が出発準備を進めている場面に出くわすこともある。駅の構内には、待合室を兼ねた公共スペースがあり、鉄道関連の展示物が並ぶちょっとしたミュージアムになっていた。窓口では氷河特急の乗車証明書を発行してもらえるし、ガラスケースにディスプレイされたオリジナルグッズを買うこともできる。

“アルプスの美女鉄子”のおかげで撮れたベストショット

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