【江藤詩文の世界鉄道旅】グレッシャー・エクスプレス〈氷河特急〉(6)これぞ“氷河級” 乗客第一のシームレスなおもてなし (1/3ページ)

2015.12.13 18:00

終点のサン・モリッツ駅で発行してもらった乗車証明書

終点のサン・モリッツ駅で発行してもらった乗車証明書【拡大】

  • 氷河が溶けてできた川はミルク色をしているのが特徴
  • サービススタッフともすっかりなじみ、後半になるほど車内は賑わいを増す
  • 揺れによりグラスからこぼすなどなかなか飲みにくいビールは、クール駅を過ぎると売れ始めた
  • サン・モリッツ駅で役目を終え、メンテナンスに入るレーティッシュ鉄道の機関車

 以前ご紹介したように、スイスを代表する観光列車「氷河特急」は、「マッターホルン・ゴッタルド鉄道」と「レーティッシュ鉄道」という私鉄2社により運営されていて、全長約8時間の行程のほぼ真ん中に位置する「ディセンティス駅」で、オペレーションが引き継がれる。

 だが、乗客がそれに気づくことはほとんどない。始発駅から終点駅まで通しで乗っても違和感を感じないように、スタッフが万全の態勢を整えているからだ。

 たとえば、機関車やバックヤードの乗務員は入れ替わっても、食事をサーブするなど乗客と接する機会の多いサービススタッフはそのままだ。機関車は付け替えるが、客車は共同で利用する。100本以上のボトルが入るというワインセラーは、欠品により途中駅から乗車した客に不便を感じさせないよう、常に補充されるし、広々とした洗面所は各駅で清掃され、鏡まで磨かれる。

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