学生向け会社説明会の解禁日、幕張メッセで開催された合同会社説明会にはリクルートスーツに身を包んだ多くの学生が集まった=1日午前、千葉市美浜区(荻窪佳撮影)【拡大】
平成29年春の採用に向けた企業の会社説明会が1日解禁となり、大学3年生らの就職活動が本格的に始まった。経団連の指針が2年連続で変更され、今年は面接などの選考活動の解禁が8月から6月に2カ月前倒しされる。“短期決戦”に臨む学生からは「指針を守らず、すでに募集を開始している企業もあると聞き、何を信じてよいかわからない」と戸惑いの声が多く聞かれた。
就職情報サイト「リクナビ」を運営するリクルートキャリアが1日に千葉県内で開いた合同説明会には約3万6千人が集まり、大手企業を中心に、担当者の話を聞いたり質問したりする学生でにぎわった。
「中小企業の合同説明会には行ったが、名前を知っている企業が多い説明会は初めて」と東海大政治経済学部3年の勝又耀子さん(21)。同大教養学部3年の岡田真由子さん(21)は「選考開始まであっという間。すでに募集が始まっているのではないか、乗り遅れているのではないか不安だ」という。
実際に、企業の中には選考活動を始めているところもある。スケジュールが見直されたため、前年の就活体験談も参考にならない。早稲田大文化構想学部3年の成田和樹さん(21)は「面接ではなく面談の名前で選考を始めている企業もある。今日はこれから、学内の合同説明会にも行くつもり」と話す。
選考開始が8月から6月に前倒しされることが決まったのが就活開始直前の昨年11月だったことで、学生の間に焦りも広がる。駒澤大経済学部3年の冨田大輔さん(21)は昨年12月に米国留学から帰国。「同学年の仲間は、すでにインターンをすませたり筆記試験対策を始めていたりして焦った」と語る。
リクルートキャリア就職みらい研究所の岡崎仁美所長は「経団連指針は法律でないことを学生も認識し、飛び交う情報の中から真偽を見極める必要がある」とアドバイスしている。