風評被害払拭をめざし、福島県産農産物の安全性と品質をPRする佐藤達也店長=東京都世田谷区代沢【拡大】
それでも、福島県産野菜に関心があるからこその「批判」と前向きに受け止め、同店を訪れる消費者に根気よく説明し、質問にも答えてきた。努力のかいあって、リピーターも増え、「来てみっせ 休まんしょ 食べてがんせぇ」と記された看板が掛かったオルガン堂のカフェでは、大勢の人が福島県産野菜を使った料理に舌鼓を打つ。
「だけど店を一歩出て、他のスーパーへ行くと、福島県産野菜や果物を敬遠する人がまだいる。5年たっても、イメージが改善しない。テレビや新聞では年に1回の風物詩みたいに震災を報道する。少し違うんじゃないか。復興はまだまだですよ」と佐藤店長。風評被害払拭を真の意味で実現するためには今後、どんなPR活動が必要かを冷静に考えるため、今月20日に閉店することを決めた。
「福島の野菜を食べられなくなると思うと残念…」。
佐藤店長のもとには、店じまいを惜しむ声が寄せられている。こんな声に応じたいと考えているが、再開のめどは立っていない。