
おなかの中の胎児を立体的に映し出す超音波検査。4D機能付きの機器では心臓の動きまで調べられる=堺市中区のベルランド総合病院【拡大】
機器には画像を肌色に着色する機能があり、立ち会った家族もわが子をリアルに感じることができる。また、妊娠中期の胎動を感じ始めたばかりの初産婦にとっては、映像の中の胎児の動きと自分の感覚がつながる瞬間でもある。後期になれば胎児の顔立ちまで分かるようになり、楽しみにする妊婦も多い。
同院では、撮影した動画や画像を提供しており「生まれた子供が大きくなったら見せたい」と好評だ。
「異常」も判明
最新機器は画像が鮮明になっただけでなく、検査機能の精度も向上した。
胎児超音波検査は、妊娠初期では妊娠週数と胎児の染色体異常の確率など、中期では胎児の形態異常や母親の胎盤異常の有無、後期には心臓を中心とした形態異常の有無、羊水量などを確認する。