
おなかの中の胎児を立体的に映し出す超音波検査。4D機能付きの機器では心臓の動きまで調べられる=堺市中区のベルランド総合病院【拡大】
超音波検査装置は1970年代から病院を中心に普及し始め、90年には診療所を含め全国に広がった。妊婦健診への公費負担の拡充などが背景にあったという。
ただ、「超音波検査が胎児の脳に与える影響などについては不明な点も多い。欧米諸国では2~3回程度が一般的で、必要最小限にとどめるよう推奨されている」と鈴井教授。「胎児の体が無事に完成すれば、後は胎動などで十分確認できる。機械に頼らず体で感じることで、子供への愛着も育める。超音波検査が必要か、妊婦自身も情報を集めて考えて」と訴えている。