早稲田大が新入生に無料配布した「ブラックバイト対処マニュアル」【拡大】
学業に支障が出るほどの長時間労働や厳しいノルマを強いる「ブラックバイト」で酷使されないで-。早稲田大はトラブル防止や解決に役立ててもらおうと「ブラックバイト対処マニュアル」(早稲田大学出版部)をつくり、この春の新入生約9500人全員に無料で配布した。
マニュアルの編纂(へんさん)には法学部の学生らが参加。若い世代の経験や意見を取り入れ、法律の知識がなくても理解できるよう工夫したという。
全48ページ。「希望を無視したシフトを組まれる」「ミスや欠勤すると罰金を取られる」といった、ブラックバイトの特徴17項目をチェックシートに列記した。トラブル別に対処方法のアドバイスや関連する法制度の解説がまとめてあるほか、実際にブラックバイトの被害に遭った学生の体験談もコラムで掲載した。
1冊500円(税抜き)で大学外の書店でも販売する。早稲田大の関口八州男学生生活課長は「マニュアルをうまく活用して安全にアルバイトをし、きちんと学業に励んでほしい」と話している。