「本当にシカ肉ですか?」と絶賛 獣臭さ抜いた「清流鹿」ブランド展開へ (3/5ページ)

2016.5.4 17:10

町内で捕獲されたシカ肉を使った古座川の清流鹿(古座川町役場提供)

町内で捕獲されたシカ肉を使った古座川の清流鹿(古座川町役場提供)【拡大】

  • シカ肉を加工処理する深海さん。ブランドの「清流鹿」は味も好評だ=和歌山県古座川町
  • 昨年3月に竣工した鳥獣食肉処理加工施設=和歌山県古座川町

 しかし、清流鹿は「全くクセがなく、初めて食べる人でも肉の良さが分かる」と加工施設の職員も自信を見せる。「清流鹿は、アユなどが取れるきれいな川の水を飲み、豊富な食糧がある山で生きている。紀伊半島は気候も温暖で、冬も寒さが厳しくない。他の過酷な環境で生き延びているシカよりも肥えて肉質もいい」という。

 また、捕獲から2時間以内のもののみ食肉に加工するなど、こだわりも見られる。加工施設の職員は「体内に血液が残ると、嫌な臭味が発生する。すぐに処理することで血抜きも完璧になる。こうして、ブランドの質を落とさないようにしている」と話す。

 加工後は0~1度に温度管理された熟成室で保管される。シカ肉は筋肉質なため、繊維が硬い。それを熟成させることで肉質を柔らかくする。「口に入れた時に味の魅力が100%出るように心がけています」。加工施設の責任者を務める深海政也さん(39)はそう話す。

「頭の中にお皿に盛られるシカ肉をイメージしながらさばいています」

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