【江藤詩文の世界鉄道旅】タリス(3)ベルギーとフランスは同じ!? 国境を越えて走る紅の特急列車 (2/2ページ)

2016.5.29 18:00

二等車側からウェルカムバーへ向かうエントランス。朝早いせいか何かを食べている人は意外と少なかった

二等車側からウェルカムバーへ向かうエントランス。朝早いせいか何かを食べている人は意外と少なかった【拡大】

  • バーカウンターの壁には4カ国語で「ようこそ」と書かれている
  • タリスの外観と観光名所をデザインした紙袋や紙コップの写真を撮っていたら、お土産にいくつももらってしまった
  • ホットチョコレートとワッフルで4ユーロちょっと。インスタントの袋を客の目の前で破く大ざっぱな感じも……日本人の私には新鮮だった
  • ウェルカムバーの内装といい、とにかくデザインがお洒落なタリス

 砂糖とミルクのついでにスティックチョコレートも返しかけて手が止まる。わ、ヴァローナじゃないか。それを感じたのだろう。売り子のおばさんがもう2本差し出してくれた。「こちらもどうぞ。“ベルギーのチョコレート”はおいしいからね」。ベルギー人というおばさんの言葉に耳を疑う。なぜってヴァローナはフランス製なのだ。

「いいのよ、ベルギーもフランスもほぼ同じだから」。そう言って笑いながら「そんなことを気にするなんて、あなたはどこの国の人?」とおばさん。「へぇ、日本人って細かいのね。だいたいのヨーロッパ人は、ヨーロッパのものであればどこの国かなんて気にしませんよ」。

 EUが発足して20年ちょっと。「ベルギーとフランスは同じ」とおばさんが話していたちょうどその頃、タリスはいつの間にかベルギーからオランダへと国境を越えていた。

■取材協力:ベルギー・フランダース政府観光局

■江藤詩文(えとう・しふみ) 旅のあるライフスタイルを愛するフリーライター。スローな時間の流れを楽しむ鉄道、その土地の風土や人に育まれた食、歴史に裏打ちされた文化などを体感するラグジュアリーな旅のスタイルを提案。趣味は、旅や食に関する本を集めることと民族衣装によるコスプレ。現在、朝日新聞デジタルで旅コラム「世界美食紀行」を連載中。ブログはこちら

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。