北斗晶さん、山田邦子さんら著名人も…乳がん患者は増加傾向、定期的な検診を

2016.6.9 20:15

妻である小林麻央の病気について会見に臨む市川海老蔵。会見中に携帯を一度確認した=9日、東京・銀座(撮影・蔵賢斗)】

妻である小林麻央の病気について会見に臨む市川海老蔵。会見中に携帯を一度確認した=9日、東京・銀座(撮影・蔵賢斗)】【拡大】

 タレントの北斗晶さん(48)、山田邦子さん(55)、アグネス・チャンさん(60)ら乳がんを患った著名人は多い。国立がん研究センターによると全がんの中で女性にもっとも多いのは乳がんで、患者数も増加傾向だ。ただ、多くは40~60代での発症で、小林麻央さんのように30代での発症は少ない。専門家は「家族に乳がんや卵巣がんの患者がいる人はリスクが高い」として、定期的な検診を呼びかける。

 乳がんは、乳房の中にある乳腺に発生するがん。慈恵医大病院乳腺・内分泌外科の鳥海弥寿雄医師は「乳がんのほとんどは痛みがなく症状も出ないので、人間ドックや検診で見つかることが多い」と話す。抗がん剤が効きやすいものや進行が早いもの、転移の有無などがんのタイプや進行度により治療法は異なるが、麻央さんのように抗がん剤治療後に外科手術を行う方法はよく取られるという。

 他のがんに比べて予後が良く、5年生存率は約9割と高い乳がん。早期に発見して治療することが大事だが、乳がん検診として知られるマンモグラフィー(乳房X線検査)に自治体の補助が出るのは、一般的に40代になってからだ。家族に乳がんや卵巣がんの患者がいる場合はリスクが高いため、鳥海医師は「人間ドックや検診を定期的に受けてほしい」と薦める。

 また、日本人は乳房が高密度でマンモグラフィーでがんが見つかりにくいとされるが、東北大医学部の大内憲明教授(腫瘍外科)らは昨年、超音波検査を組み合わせると早期乳がんの発見率が1.5倍になったとの研究結果を発表している。

 福島県南相馬市立総合病院の尾崎章彦医師(外科)は「飲酒や喫煙などはリスクを高める。適度な運動など生活習慣に注意をすることも大切だ」と指摘する。

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