今春の大学(学部)卒業生55万9673人のうち、非正規を含めて就職したのは5月1日時点で41万8166人だったことが4日、文部科学省の学校基本調査(速報値)で分かった。卒業生に占める割合は前年度より2.1ポイント増の74.7%で、6年連続上昇した。
文科省の担当者は「企業の積極的な採用などが要因とみられる」と話している。文科省と厚生労働省が5月に公表した就職率は就職希望者に占める割合で、97.3%と統計開始以来最高だった。
就職者のうち契約社員など非正規は1万9134人(3.4%)。進学も就職もしていないのは4万8865人で1.6ポイント減の8.7%、アルバイトなど一時的な仕事に就いたのは1万183人(1.8%)だった。大学院などへの進学は、ほぼ横ばいの6万7557人(12.1%)。
現役で大学・短大に進学した高校生の割合は0.4ポイント増の55.0%だった。